学習塾の夏期講習のみ受講するメリット・デメリットとは?
公開日:2023/01/16
学習塾の夏期講習は、普段通っていなくても単独で受講できることをご存じでしょうか。夏期講習は短期集中の学習プログラムで、うまく活用することで、学力を短期間で伸ばすことが可能です。この記事では、夏期講習のみ受講することのメリットとデメリットについて詳しく解説しているため参考にしてみてください。
学習塾の夏期講習のみ受講することは可能?
普段、塾に通っていなくても、夏期講習のみ単独で受講することは可能です。塾によりますが、夏期講習のみ単独受講が可能なコースが用意されています。
夏期講習は、夏休みの間に短期間開催される集中講義で、2種類に分けられます。夏期講習だけに参加する場合は、どちらのタイプか、事前に塾に確認しておきましょう。
完結型
完結型とは、夏期講習単独の開催形式です。夏期講習だけでプログラムが組まれており、講義内容は特定の範囲に絞られていることが特徴です。
主な内容は、志望校への合格対策講座や、苦手を克服する講義などです。夏期講習のみの受講を希望する場合、主に完結型に参加しましょう。
カリキュラム型
カリキュラム型とは、通常授業の一環として夏期講習が位置づけられている形式です。通常授業の流れを踏襲しているケースが多く、夏期講習のみの受講はできない場合もあります。
カリキュラム型の夏期講習のみを受ける場合は、参加が限定される場合が多いため、塾の夏期講習のプランをよく確認しておきましょう。
学習塾の夏期講習のみ受講するメリット
夏期講習のみ受講することで、多くのメリットが生まれます。詳しく確認していきましょう。
勉強の習慣が身につく
夏期講習を受けることで、普段の生活の中で勉強する習慣が身につきます。夏期講習は朝早くから夕方まで、一定のスケジュールで授業が開催されることが多いです。
決まった時間に勉強するという習慣が身についていない生徒が、スケジュールに従ったカリキュラムを繰り返すことで、自然に勉強の習慣を身につけられます。
受験が近づくと、学校の授業が減り、勉強の習慣がついていない生徒は勉強が手につかなくなります。しかし、夏期講習で勉強の習慣が身についた生徒は、勉強の習慣があるため、継続が容易です。
苦手を克服できる
夏期講習では、苦手科目の克服授業が行われることが多いです。夏期講習は短期集中型の講義であるため、ピンポイントの対策などに向いており、苦手科目の対策などはうってつけです。
学習塾は、科目ごとに効果のある学習方法の知見が集まっています。多くの生徒が間違いやすい部分や解答方法を熟知しているため、ひとりだけで勉強するよりも効率的で、多くの新しい発見ができるでしょう。
学習塾の過去のデータを駆使した、苦手科目の効果的な対策が期待できることは大きなメリットです。
自分の学習レベルが把握できる
夏期講習では、模試などを通じて自分の学習レベルを把握することが可能です。自分の立ち位置を知ることで、志望校合格までの勉強の進捗を把握でき、今何をしなければならないかが明確になるため、勉強のモチベーションアップにつながります。
学習塾の夏期講習のみ受講するデメリット
一方、夏期講習のみ受講することにはデメリットもあります。デメリットを考慮せず夏期講習を受講すると、時間と費用を無駄にしてしまいます。デメリットの例を確認しておきましょう。
学習レベルと合わない可能性がある
自分の学習レベルと差があった場合、夏期講習のみに参加してもプラスにならない可能性があります。学習塾の授業の一環として行われる夏期講習は、授業の延長線上の位置づけであり、学習レベルは通常の授業と同等です。
しかし、夏期講習のみ受講する場合、通常の授業のレベルがわかりません。結果、自分の学習レベルと差があった場合、夏期講習についていけない場合があります。そうならないために、学習塾の学習レベルを事前にリサーチしておき、自分のレベルに合っていることを確認しておく必要があります。
プレッシャーになる
夏期講習で行われる模試などの結果によっては、プレッシャーを感じてしまうことも少なくありません。自分が志望していた学校へ合格するために必要な実力に届いていなかった場合は、自信をなくしてしまうことも考えられます。
また、多くの生徒が一緒に受講しているため、ほかの生徒の進捗と比較して悲観してしまうかもしれません。しかし、夏期講習は、あくまで自分のレベルアップのための講義であり、ほか人と比較する必要はありません。
そのような場合、至らない自分の実力を認めつつ、少しずつステップアップすれば問題ありませんが、講師や家族から精神的なフォローを得られないと、夏期講習の継続は難しいです。
夏期講習で他人と比較するのではなく、苦手科目を克服する、志望校への合格ボーダーラインに近づくなど、自分のための目標を持って臨むことが重要です。
まとめ
夏期講習のみ受講することのメリットとデメリットを詳しく紹介しました。塾に通っていなくても、夏期講習のみ受講することは可能です。夏期講習には完結型とカリキュラム型があり、完結型を受講するとギャップが生まれにくいためおすすめです。
夏期講習は、苦手科目が克服できるなどのメリットがある一方、ほか人との比較で自信を喪失することもあります。重要なことは、夏期講習でほか人と争うのではなく、明確な目標を持って臨むことです。夏期講習のメリット、デメリットを把握して、有意義な講義となることを願っています。