複数の学習塾を掛け持ちするメリット・デメリットについて解説!
公開日:2023/01/16
受験を控える子どもの多くが、学習塾に通っています。しかし、学習が進むにつれて、ひとつの塾だけでは指導内容や学習状況に不安を持ち、学習塾を掛け持つことを考える方もいるのではないでしょうか。学力アップのポイントは、塾を上手に利用することです。この記事では、複数の学習塾の掛け持つときのメリット・デメリットを詳しく解説します。
複数の学習塾を掛け持ちするメリット
塾を掛け持つことは簡単なことではありませんが、メリットを上手に利用すれば学習効果のアップが期待できます。最初に、塾を掛け持つときのメリットを3つ解説します。
それぞれの塾のいいとこ取りができる
1つ目は、掛け持つ塾のそれぞれのいいところを利用できる点です。塾によって特徴や強みはそれぞれあります。科目ごとに通う塾に使いわけたり、片方の塾でカバーしきれない部分を、もう一方の塾でフォローしてもらったり。
たとえば、進学塾で全体的な学習を進め、個別指導塾で苦手科目の指導を受けるといった利用もできます。家庭で保護者のフォローが必要な部分を個別指導塾で任せれば、家庭での負担の軽減につながるケースも考えられるでしょう。
学習意欲のアップが期待できる
2つ目は、学習意欲のアップにつながるケースがある点です。塾のカリキュラムや在籍する講師は、塾により異なります。学習意欲をアップするためには、子どもの性格に合った塾を利用することが重要です。
通う塾が増えれば、子どもと相性のいい講師や、より効果のあるカリキュラムが見つかる機会が増えます。塾や講師と、よりよい信頼関係を築くことで、子どもの学習意欲のアップが期待できます。
受験に向けた対策になる
3つ目として、受験に向けた対策になる場合がある点です。受験は最新の情報をもとに対策することが重要になります。
普段の学習を進めるために通っている塾があれば、もう一方は受験情報が豊富にある塾に通う方法があります。受験対策に強い塾を掛け持つことで、受験に向けた強い味方になってくれるでしょう。
複数の学習塾を掛け持ちするデメリット
塾を掛け持つことにメリットがある一方で、当然のことながらデメリットも存在します。あとから「こんなはずではなかった」と後悔しないように、慎重に検討することが大切です。ここでは、複数の学習塾を掛け持つデメリットを3つ解説します。
指導内容に違いに混乱する
1つ目は、塾の指導内容の違いで、混乱が生まれることです。同じ単元の授業でも、塾によって解き方や解説が違っていることがあります。それぞれの塾でいわれたことが違うと、子どもはどちらの解き方で答えを出せばいいのか混乱する可能性があるでしょう。
子どもの心身の負担が増える
2つ目に、子どもの体や心の負担になる可能性があることを忘れてはいけません。学習時間が増えることに加えて、それぞれの環境で人間関係を築いたり、塾の授業形式やルールを覚えたりする必要があります。ストレスにより、勉強の効率が下がる可能性が懸念されます。
費用が多く必要になる
3つ目は、経済面です。複数の塾に通うということは、授業料もそれぞれ必要になります。授業料だけではなく、入会金や年会費、教材代や交通費も考えなくてはいけません。家計にとって、大きな負担にならないように注意が必要です。
複数の学習塾を掛け持ちする際の注意点
塾を上手に掛け持つためのポイントを、5つ解説します。
掛け持つ理由をはっきりさせる
掛け持つ塾を決める時に、それぞれに通う目的をはっきりさせることが重要です。
・集団塾で全体の学習をし、個別指導塾で苦手科目を集中的に学ぶ
・平日は近くの塾で基礎を固め、週末は少し遠くにある進学塾で受験に向けて対策する
など、何を求めて通うかをはっきりさせることで、学習のモチベーションを保ちやすくなります。
子どもの意思を尊重する
子どもの意思に反して塾を掛け持つと、ストレスが溜まり逆効果になる可能性があります。子どもの学習状況や性格から、掛け持つことで効果が期待できるのか見極めることが必要です。子どもも保護者も納得したうえで、結論を出しましょう。
学校の授業や課題もしっかり取り組む
学習塾を掛け持って学力がアップすることは喜ばしいのですが、学校の授業もおろそかにしてはいけません。入試の際には、学校からの内申書も合否に大きく関係します。普段の授業態度が大切なことも忘れてはいけないポイントです。
友達や家族と一緒に過ごす時間を確保する
塾を掛け持って勉強時間が増えることで、友達と遊ぶ時間や家族と一緒に過ごす時間が減ってしまう可能性があります。学習効果をアップさせるためには、メリハリも大切です。子どものストレス緩和にもなるので、勉強以外の時間も意識して確保することが必要といえるでしょう。
家計とのバランスを取る
塾を掛け持つことにメリットを感じたとしても、経済的に大きな負担になるのは問題です。家計を圧迫するほどの授業料がかかれば継続は難しくなります。家計とのバランスを考慮して決めましょう。
まとめ
複数の学習塾を掛け持つことは、さまざまなメリットとデメリットがあります。塾によって違いのある点を上手に利用することがポイントです。それぞれの塾のいいとこ取りができると、学習意欲のアップや最新の受験情報を入手できるなど、メリットがあります。
一方で、塾によって指導内容が異なったり、子どものストレスが増えたりといったデメリットも理解しておきましょう。あとから後悔することのならないように、親子でよく話し合って検討してください。