半田高校の学校情報について
公開日:2023/01/16
半田高校といえば創立100周年を超える由緒があり、かつ高い進学率をもつ学校です。偏差値が非常に高く、入学時の競争率が激しいことでも有名です。学業だけでなく、スポーツを中心とした部活動も盛んで、まさに文武両道。憧れの高校としてわが子を入学させたいと望む保護者の方は多いでしょう。今回はそんな半田高校の学校情報をご紹介します。
SSH指定校
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とは文部科学省が次世代人材育成事業の一環で「将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高校学校等」として平成14年に開始した制度です。
SSH指定を受けた学校は、学習指導要領によらないカリキュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験などを通じた体験的・問題解決的な学習などの支援を受けられます。将来理工系への進学したい学生や、難関大学の理数系を受験したい学生にとって、願ってもない制度といえるでしょう。
SSH指定は令和4年には全国で217校が受けており、半田高校はそのうちのひとつです。半田高校におけるSSH事業の取り組みは、学校設定教科に「探究」を設定していることです。「探究」とは全生徒が対象となって、探究活動に必要なスキルを育むカリキュラムです。
1年生は「ファンダメンタルリサーチ(基礎)」スキルの育成を目的として、文章の書き方や課題発見の仕方、先行研究の検索方法、統計の基礎、批判的なものの見方、実験器具の操作方法、論理的な説明方法などを学びます。
2年生はコラボラティブリサーチ(協働)、3年生はイノベイティブリサーチ(革新)として、自然科学・人文社会学などのテーマを文系・理系の区別なく設定し、グループを作って実際に探究活動を行います。
3年生では1、2年生で取り扱った探究テーマを継続して、研究実験や調査を繰り返すことで、自分が担当した研究テーマを深堀します。探究結果は論文としてまとめ、8月に開催される発表会の場で1、2年生に向けて発表されます。
大学生や研究者などが実際に行う「研究」のプロセスを、高校3年間をかけて丁寧に学び、探究に必要な技術と知識、そして研究が実を結ぶ喜びを体験から育めるカリキュラムです。
研究というと限られたジャンルの人のものと思いがちですが、日常生活においても「問題の発見」「周囲との協力」「解決の道筋をつける」能力は大切です。柔軟性が高く、吸収力も大きい高校生が、人間力を伸ばせるカリキュラムを体験できるのは、これから先の人生にとって有効かつ魅力的といえるでしょう。
難関大学への合格者を多数輩出
半田高校は国立大学・私立大学いずれにも難関大学への合格者を多数輩出している実績を持っています。
公式サイトの情報によると、令和2年度から令和4年度の3年間で、国立大学へは東京大学2名、京都大学13名、名古屋大学115名、北海道大学15名、大阪大学3名、九州大学2名の合格者を出しています。私立大学では早稲田大学31名、慶応大学17名、同志社大学158名の合格実績をもっています。
半田高校では進路に関する行事を1年生の時点でスタートしているのが特徴です。入学と同じ4月には進路オリエンテーション・進路希望調査が行われ、以降は定期開催される実力テストや進路指導、最先端大学の見学会などを通じて、常に「将来」「進路」を考えられる環境が整っています。
半田高校では生徒同士の縦のつながりも大切にしている学校です。たとえば、11月に開催されるアントレプレナーシップ(起業家精神)講演会では、半田高校卒業30年を迎えた同窓生によって企画・運営されています。
この講演会では、科学技術分野において起業家精神をもって社会で活躍している卒業生をゲストとして招き、後輩である在校生を勇気づけることを目的として開催されています。
また、8月には中学生を対象とした体験入学イベントも開催されています。学校紹介と在校生との懇談・部活動見学などもできるので、校内や生徒の雰囲気など学びの環境を実際に確認できます。
自らの要望に合わせて選べる選択制の制服
半田高校では令和4年から男女別の制服に加えて、第3の制服を導入しています。背景には多様化が進む社会情勢があります。「生徒が学生生活を過ごしやすいように」という思いから、制服選択制を開始し、加えて新しい制服を導入するにいたりました。
現行の制服は学ランとセーラー服で、第3の制服がネクタイつきのスーツタイプです。落ち着いた濃紺をベースにしたカラーリングで、ジャケット内側には校章の柊をかたどったオリジナルネームがデザインされています。
新しい制服のデザインには在校生の意見も反映されていることもあって、新入生のほとんどがスーツタイプを選択するほどの人気です。
まとめ
愛知県知多半島にある有名進学校、半田高校について紹介しました。半田高校は県内でも高い偏差値を誇り、進学率も9割を超えています。とはいえ学業だけでなく、部活動にも力を入れている、文武両道の学校です。
文部科学省が定めるSSH指定校でもあり、学校設定教科に「探究」を設定しています。探究は高校3年間をかけて、生徒に探究活動に必要なスキルを育むことが目的です。大学以降、研究活動を行う理工系希望の生徒には、とくに嬉しいカリキュラムといえるでしょう。
また、半田高校は制服選択制を導入しており、3種類の制服から希望する制服を着て学校生活が送れるのも魅力です。