子どもに通わせる学習塾選びでよくある失敗パターンとは?
公開日:2023/01/16
子どもを通わせる塾を選択するのに、重視しているポイントはありますか?とくにはじめて塾を選ぶ際は、失敗したくないものです。費用や時間が無駄になるため、子どもに合う塾に確実に入塾できるよう、よく考えなければなりません。この記事では、塾選びで失敗するパターンを詳しく解説しているため参考にしてください。
友達・身内が通っているから
知り合いが通っているから、同じ塾を選択するというのは失敗例としてよくあります。これは、知り合いの子どもとの学力の差が考慮されていなくて失敗するパターンです。
たしかに、知り合いが通っていて塾の内情がわかるので、安心して通わせられるでしょう。しかし、知り合いの学力レベルよりも劣っていた場合、塾のレベルが高く、学習速度や授業のレベルに追いつけません。
また、知り合いの学習レベルよりも優れていた場合、塾のレベルが低く、成績アップは望めないでしょう。よって、知り合いが通う塾が、自分の子どもにとって必ずしも合う塾であるとはいえないのです。
塾のレベルに加え、講師との相性も問題です。いずれにせよ、知り合いが通っているから、というだけで塾を選ぶべきではありません。
学費が安いから
塾には学費が必ずかかることから、できるだけ抑えたいものです。しかし、授業料が安かったとしても、夏期講習や教材代の費用によっては、費用全体では高くつくこともあります。
よって、費用を重視して塾を選ぶ際には、トータルの費用で料金を比較すべきです。塾に入る前に、全体の費用について必ず塾に確認しましょう。
事前イメージとのギャップ
事前に塾に持っていたイメージと違ったこともよくある失敗例のひとつです。たとえば「個別指導」と聞くと、講師がマンツーマンでつきっきりになってくれる姿を想像します。しかし、実際はそうではありません。
個別指導とは、前に講師が立って授業を進める形式ではなく、講師ひとりが複数の生徒を受け持つ形式を取っていることが特徴です。講師ひとりに対し、3~5人の生徒を担当するため、実際のマンツーマン形式での授業は3分の1~5分の1の時間にしかなりません。
そのほかの時間は自分で考えて勉強を進める必要があり、はじめて塾に入る子どもには難易度が高い形式です。塾の充分なリサーチを怠り、イメージだけで塾を選択してしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうことになりかねません。
塾を選ぶ際には、授業形式などについてよく調べ、子どもに合っているかを考えるとともに、子どもともよく話し合う必要があります。
合格実績の豊富さだけで選ぶ
合格実績の豊富な塾に入れば、成績アップが期待できそうです。また、学力アップにより、子どもが希望する学校へ入学できる確率も上がるため、判断基準としては間違っていないように感じます。しかし、学習塾が掲げる合格実績は、学習塾全体の数字であることが多いです。
つまり、全国チェーンの塾であれば、講師のレベルが高い傾向のある首都圏の塾と、首都圏よりは落ちる郊外の塾を合算した合格実績であり、入塾を希望している塾自体の成績ではありません。
このことで、多くの合格実績を誇る、質の高い講義を期待して入ったところ、実際の講師の質が高くなかったというギャップが生まれます。
このギャップをなくすため、入塾の際には、教室自体の合格実績の提示を求めるとよいでしょう。教室の合格実績を確認することで、教室のレベルがわかり、入学したい学校に合格させられるのか、判断する指標にできます。
インターネット上の口コミ・評判を鵜呑みにする
口コミは実際のユーザーの声であるため、参考にすることで教室の雰囲気やシステムについて有益な情報を得られることもあります。しかし、人によって感じ方はさまざまであるため、口コミを過度に信用することは避けましょう。
たとえば、講師の質が高いという口コミを信用して入塾したのに、レベルが高く感じなかったということがあります。子どもの学習レベルはさまざまであり、自分にあったレベルの塾に入ることが重要です。口コミをした人は満足できるレベルでも、自分にはレベルが適していないということはよくあります。
また、悪い口コミに関して過敏に反応することもやめましょう。物事の受け止め方は人それぞれであるため、同じでき事であっても、その人の器量によって評価は変わります。
重要なことは、口コミのみを信用するのではなく、多角的に判断することです。実際に塾を訪れてみて得た回答や、合格実績、知り合いの評価、口コミなどを総合的に判断し、入塾する判断材料にしましょう。
まとめ
塾選びで失敗するパターンを解説しました。塾選びでもっとも重要なことは、子どもに合っている塾であることです。知り合いが通っている、安い、合格実績がよいなどは判断しやすく魅力的ですが、子どもに合っているかがわかりません。
子どもに合っていないと、無駄に費用がかかるばかりか、成長できず、時間が無駄になってしまいます。子どもに合っているか調べるために、ひとつの要素だけで決めるのではなく、いろいろな方法で塾を調べてみることが重要です。
塾選びは選択肢が多く、失敗することも多いです。「安いから」「口コミがよいから」など、ひとつの要素だけで決めず、さまざまな方向から情報を集め、塾を決定しましょう。