塾に行かなくても大学受験に合格する方法はある?独学で合格を目指すには
公開日:2023/09/15 最終更新日:2023/06/28
大学受験するとき、塾に通うべきか悩む学生は少なくありません。結論からいうと、絶対に塾に通う必要はありません。独学でも十分に合格は目指せます。しかし、独学で挑む場合、自分に見合った勉強法を身につけることが大切です。この記事では、塾なしで受験する場合の勉強法についてご紹介します。
受験のために塾に通わなくても大丈夫?
受験のために必ずしも塾に通う必要はありません。昨今では、市販の参考書や問題集の種類が豊富であり、内容も充実しているため、独学でも受験に必要な学力を身につけられます。
大学受験をする方の通塾の割合は全体の3〜4割程度であり、半数以上は塾に通わず独学や通信教育などを利用していることになります。
ただ一方で、東大や早稲田などの難関大学を受験する方の通塾に絞る場合、8割近くの学生が塾に通っていることがスタスタ(2018年)のアンケートで明らかになりました。
もちろん、独学で難関大学の合格を掴み取った方もいますが、塾だと受験に勝つための情報を多く所有しているので、受験に有利になると考えられます。
学習塾なしで受験に挑むメリット・デメリット
塾に通わなくても大学受験に勝つ方は、たくさんいることが上記で明らかになりました。
それでは、塾なしで受験に挑戦するメリット・デメリットはどんなものがあるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。
メリットは費用の負担を抑えられる
大学受験のために塾に通うことは、かなりの費用がかかります。難関大学や個別塾を利用する場合、年間100万円を超えるケースも多く見られます。
集団の塾でも50万円以上はかかるところが多いため、経済的な負担は重くのしかかります。
一方で塾なしで受験する場合、塾代の負担が0になり、参考書や問題集代がかかる程度なので、費用の負担は少なく済みます。
費用の負担以外に、自分好みの参考書や問題集を選べる点も塾なしのメリットです。塾だと指定するテキストを使用するので、自分と相性の悪い問題集を解き続けなければなりません。
相性のよい問題集や参考書であれば、ストレスを感じることなく向き合えるので、学力アップにつながりやすいでしょう。
さらに、自分でスケジュールを組んで好きな時間・場所で受験勉強できることもポイントです。その日の気分に合わせられるため、勉強への意欲が高まりやすく、集中力も維持できます。
デメリットはモチベーションの維持が難しい
塾なしは自分との戦いになりがちなため、モチベーションの維持が難しい場合があります。
また、わからないところが出てきても質問できず、自身の学力アップにつながりにくいところもデメリットといえるでしょう。
現時点での自分のレベルを掴みにくいので、ゴールが見えずに受験勉強が嫌になりやすいところは、塾なしのマイナスポイントです。
一方で通塾の場合、仲間と一緒に受験勉強するので助け合ったり問題を出し合ったりするなど、やる気をキープできる環境にあります。
さらに塾には、多くの受験に関する情報を握っています。最新の受験情報を把握してどんな対策を取ればいいのか、すぐに講師へ相談できるため、自分のやる気アップにもつながります。
学習塾に通わない場合の勉強方法は?
塾であれば、勉強方法を教えてもらえるので悩むことが少ないでしょう。
しかし、塾なしで受験勉強をする場合、どのような方法が効率的に進められるのか分かりにくいものです。ここでは、塾に通わない場合の勉強法を解説します。
受験の傾向を徹底的に調べる
やみくもに勉強しても、成績アップや合格圏内には入りにくいでしょう。
まずは、受験する大学の過去問から出題される問題の傾向をチェックします。過去問や傾向については、赤本に詳しく記載されていることがあるので、まずは赤本を手にしましょう。
受験までのスケジュールを組み立てる
傾向を把握したら、受験までのスケジュールを作ります。
受験当日までに身につけたいスキルを考え、逆算しながらスケジュールを組み立てていきます。
受験する大学レベルの参考書を使用
参考書は受験する大学レベルのものを使用しましょう。
また、現時点での自分の学力に合わせた参考書を使用するのもポイントです。ここで気をつけたいのが、参考書の解説です。
参考書の解説が不十分だと、読んでも理解できずに、わからないまま過ごしてしまう場合があります。そのため、解説の内容が充実した参考書を選びましょう。
YouTubeの活用
現役東大生や塾講師などが、YouTubeで問題解説する動画を公開しています。
動画だと、オンライン塾に通っているような感覚になり、勉強に対するモチベーションも高まります。
また、文字だけよりも頭に残りやすい場合もあるので、参考書や問題集とあわせてYouTubeも活用しましょう。
まとめ
大学受験は必ずしも通塾する必要はなく、独学で合格を手にする方は多く見られます。塾なしであれば、費用の負担が抑えられて好きな場所で勉強できるので、自分のペースに合わせて受験勉強したい方におすすめです。一方で、大学受験に関する情報収集が弱い、気軽に質問できないなどのデメリットがあります。最新の情報を手にしたい、勉強に対するモチベーションを維持したい場合は通塾を選びましょう。通塾であれば、勉強法や受験までの学習計画を一緒に考えてくれるので、遠回りせずに受験勉強ができます。