英語のみ学習塾に通って学ぶメリット・デメリットとは?
公開日:2023/01/16
小学校から授業が始まり、多くの高校・大学の入試でも受験科目になっている英語。英語力のアップを目的に、塾に通う人も多くいます。しかし、塾には英語以外にも教科があり、ほかの教科も一緒に受講した方がいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、英語のみ塾に通うという選択のメリットとデメリットを解説します。
英語のみ受講可能な学習塾の種類
英語のみを受講できる塾は、主に3種類。それぞれ、オンライン授業がある塾なら地域に縛られることなくさらに選択の幅が広がります。ひとつずつ特徴をご紹介します。
英語専門塾
名前のとおり英語だけを学べる塾です。国語や数学などのほかの教科はありません。講師は、帰国子女や英検上級保持者などの「英語のプロ」が多いのが特徴になります。プロの英語に触れながら、より実用的な英語を身に付けられるのが強みといえるでしょう。
教材には、学校の教科書に基づくものを取り入れているのが一般的です。英語を聞く力・読む力・書く力を強化でき、学校の定期テストの点数アップや入試対策にも有効と考えられます。
個別指導塾
個別という単語からイメージできるように、生徒1人ひとりに個別のカリキュラムが設定され、マンツーマンの指導を受けられる塾です。1教科のみの受講が可能なので、苦手教科の克服や得意教科の強化にぴったり。
生徒の性格や、生徒と講師の相性も考慮して講師を選べる塾が多いのも特徴になります。学習意欲を引き出してくれたり、基本に立ち返って指導してくれたり、柔軟な学習計画が期待できるでしょう。
英会話スクール
英語力の中でも、スピーキング(話す)やコミュニケーション力の向上に力を入れている塾です。ほかの塾に比べて、英語を使った会話量が圧倒的に多いのが特徴になります。
講師は、英語を母国語とするネイティブスピーカーも多く在籍。より実践的な英語が身につくことが期待できます。一方で、学校の定期テストや入試対策がない場合が多い点に注意しましょう。
英語のみ学習塾に通って学ぶメリット
英語のみの塾に通うことを選択するうえで、メリットとデメリットをわかっておくことが大切です。最初に、英語のみ塾に通うメリットを3つご紹介します。
効率よく英語力を強化できる
複数教科の授業がセットになっている塾に通う場合、英語以外の科目にも宿題や予習復習が必要です。英語だけに塾の力を借りることで、効率よく英語力を強化できます。
英語のプロ講師から学べる
学校の英語の先生よりも、より実践的な英語を知っている講師が多いのが英語塾の特徴です。ネイティブスピーカーやTOEICハイスコア保持者なども多く、教科書や参考書には載っていない表現や返答なども学べる機会があるでしょう。
さらに講師としての研修を受けてレッスンを担当しています。学校の英語でわからない点も、プロの視点から解説してくれます。定期テストや入試対策として、より実用性の高い英語の習得が期待できる点もメリットです。
偏りのない英語力がつく
2020年以降、大学入試で英語4技能(読む・書く・聞く・話す)のスキルが求められるようになりました。学校や通常の塾では、4つのうち「読む・書く・聞く」の学習が中心となっています。
「話す」は英語に精通した人との会話を繰り返すことで、少しずつ身に付くものです。英語塾は通常の塾よりも「話す」量が多く、4技能をまんべんなく強化できるのがメリットになります。4技能を向上させることは、英検やTOEICなどの試験対策としても有効です。
大学入試の際には、民間の英語検定試験の結果を合否判定に取り入れている学校も増えています。英語力を総合的に向上させることは、大学受験のシーンでも有利になることもあるのです。
英語のみ学習塾に通って学ぶデメリット
冷静に判断するためには、メリットだけではなくデメリットや注意点も大切なポイントになります。ここでは、デメリットを3つご説明します。
ほかの教科は自分で取り組む
英語だけを受講するため、ほかの教科の授業はありません。定期テストや入試対策は自分で勉強したりほかの塾に通ったり、ほかで対策する必要があります。英語だけ塾に通う場合は、ほかの教科の対策が自分でできるかよく考えましょう。
学校のカリキュラムに沿っていない場合がある
一般的な塾で英語を勉強する場合は、学校の授業に沿った内容になっていたり、高校入試や大学入試対策を行っていたり、成績アップにつながることが一般的です。
一方英語のみの塾やスクールは、社会で実用的な英語を習得することが目的になっている場合があります。学校の定期テストや受験対策に直接つながりにくいケースもあることを理解しておきましょう。
総合的な学習指導が受けられない
受験では、総合点をあげることが重要です。総合点をあげる方法はいくつかあります。苦手科目の点数を合格ラインまで上げることや、得意科目の点数をさらにあげるなど。
通常の塾では、全体のバランスを見てどの方法で総合点をあげるか、戦略的に指導計画を練ってくれます。一方英語だけ塾に通う場合は、そうはいきません。全教科の学習時間や学習量のバランスも自力で調整する必要があります。
まとめ
この記事では、英語のみ塾に通う場合のメリットとデメリットを解説しました。1教科のみ受講できる個別指導塾や、英語専門塾、英会話スクールなど選ぶ塾によって特徴はさまざまです。効率的に英語力をアップできる、ネイティブスピーカーの講師からより実用的な英語を学べるなどのメリットがあります。
一方で、英語以外の教科のテストや受験は自力で対策する必要なことや、学校の教科書に沿ったカリキュラムではない場合があるなどのデメリットも理解しておく必要があるでしょう。学習の目標や目的を再度確認して、自分にあった塾で英語力をアップしてください。